ランニング・マン 映画レビュー|原作・前作ファンと初見で評価が割れる理由

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ランニング・マン 映画レビュー【ネタバレなし】|賛否両論の理由とあらすじ・見どころ


基本情報

2026年1月30日公開。監督はエドガー・ライト、主演はグレン・パウエル。原作はスティーヴン・キング(リチャード・バックマン名義)の同名小説で、1987年のシュワルツェネッガー主演『バトルランナー』に続く2度目の映画化です。上映時間は133分。

あらすじ

職を失い、重病の娘の治療費に困っていたベン・リチャーズ。彼は巨額の賞金を求め、ネットワーク企業主催のリアリティショー「ランニング・マン」に参加します。ハンターから30日間逃げ切れば賞金、捕まれば即死というデスゲーム。視聴者すら敵に回る過酷な追跡劇が始まります。

見どころ①:前半の逃走アクション

逃走劇の前半は、アクションと爆発シーンの見応えが特に評価されています。なぜベンが命懸けで逃げるのかという導入も分かりやすく、テンポよく引き込まれる作りです。

見どころ②:原作に忠実な世界観

1987年版『バトルランナー』が原作と大きく異なる内容だったのに対し、今作は原作小説の陰鬱としたディストピア観に近い形で描かれている点が支持されています。エドガー・ライト監督が、過去作にあったパワーファンタジー寄りの演出を避けた手腕も評価ポイントです。

見どころ③:ベンを支えるキャラクターたち

本作はベン一人の逃走劇ではなく、彼を取り巻く人物たちの存在が物語に厚みを持たせています。

古くからの仲間で闇商人のモリー(ウィリアム・H・メイシー)は、偽造IDや変装アイテムを渡してベンの逃走を支えます。エルトン・ペラキス(マイケル・セラ)、ブラッドリー(ダニエル・エズラ)も、ゲームの裏側や監視システムを知る立場からベンに協力します。逃走中に出会う富裕層出身のアメリア・ウィリアムズ(エミリア・ジョーンズ)との関係も、物語の軸の一つです。

予告がピーク疑惑も

予告編で期待値を上げた人は多いはず。本編がその熱量を超えられているかどうかで、評価が分かれそうです。

原作・前作ファンほど辛口になりやすい

原作小説の重厚なディストピア感や、1987年版の突き抜けたB級アクションに思い入れがある人ほど、今作には物言いたくなる部分が出てくるかもしれません。

一方、過去の文脈を知らずに「独立したデスゲーム映画」として観ると印象は変わります。実際、原作・前作を考証せず単体のエンタメ作品として観た場合、上映時間の長さを感じさせないテンポで最後まで楽しめる内容でした。

個人的に良かった点

ベンを匿い、リスクを背負ってでもサポートするキャラクターを演じた役者陣が魅力的でした。

中でも、ダニエル・エズラと弟ステイシー役を演じた子役アンジェロ・グレイの存在が印象的。序盤の緊迫した展開が続く中で、彼らとのひと時が一瞬の救いのように感じられました。

なぜ評価が分かれるのか

理由は単純で、観る前に何を期待していたかの差だと思います。

否定派は、予告編の完成度の高さに対する反動、後半で資本主義や格差といった社会風刺が前面に出て展開の軸がぶれた印象、1987年版のような爽快感の不在を挙げる傾向があります。

肯定派は、前情報なしで観た際のハラハラ感、アクション面の見応え、最後まで飽きさせないテンポの良さを評価しています。

予備知識の有無で満足度が変わる、典型的な「原作付き映画」の一本と言えそうです。

モッチのまとめ

『ランニング・マン』をおすすめできるのは、デスゲームやサスペンスアクションが好きな人です。原作・前作を知らなくても、緊迫した逃走劇として最後まで楽しめます。

一方、デスゲームやサスペンス自体が好みではない人、1987年版のような爽快なB級アクションを期待している人には向かないかもしれません。期待するジャンルによって満足度が変わる作品です。


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