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「なんでこの二人が?」の答えがここにある
〈2019年〉
清野とおると壇蜜の結婚が発表されたとき、多くの人が同じことを思ったはずです。
「え、なんで?」
二人の出会いは2017年3月放送のTBS『櫻井・有吉 THE夜会』のロケ。
清野の地元・赤羽を壇蜜が訪問した回でした。
そのまま交際がはじまり、2年後に北区役所で入籍。
この漫画はその全部を、清野とおる本人が描いた実録作品です。
『壇蜜』 作者:清野とおる
掲載誌:モーニング(講談社)月1連載。 単行本が既刊2巻。
読んでみてわかった「この漫画ならでは」の面白さ
ほっこり夫婦エッセイを想像していると、ちょっと違います。
夫婦のほっこりエピソードを並べたり、感動の「いい話」に仕立てたりするのではなく、あくまで〈潜入取材〉として壇蜜を描くという一貫した距離感と視点が、この作品の核になっています。
〈夫が妻を観察対象として描く〉
その構図からして、すでにちょっとおかしいんです。それがこの漫画独特のシュールな笑いにつながっています。
〈芸能人・壇蜜ではなく〉
生活は実に質素で派手さは一切なく、業界での交遊もほとんどない、というサブカル寄りの素顔が浮かび上がってきます。
結婚してもそれぞれの街に住んでいる
赤羽から離れられない清野と、世田谷から離れられない壇蜜は、結婚後もお互いの愛する街にそのまま住む「別居婚」を続けています。
仲が悪いわけではなく、お互いのスタイルを尊重した結果らしい。
「この二人らしいな」と思わずうなずいてしまいます。
清野家の伯父さんが、漫画史的にすごかった
1巻の第5話では、壇蜜が清野の家族に紹介されるエピソードが描かれます。
ここで登場する清野の伯父さんが、漫画好きにはたまらない人物で。
清野とおるの伯父さんは、雑誌『漫画少年』の常連投稿者で、藤子不二雄や赤塚不二夫のデビュー前後から顔を合わせていた人物。寺田ヒロオとは晩年まで手紙のやりとりをしていたそうです。
漫画好きなら思わず「え、そんな人が?」となるエピソードです。
壇蜜の紹介エピソードのはずが、気づいたら昭和漫画史の話になっていく——清野とおるにしかできない展開です。
読みどころを3選まとめると
① 夫が妻と、〈その取り巻く世界〉を取材する
壇蜜の家族やマネージャー、そして清野家との交流も描かれます。壇蜜ひとりにとどまらない、取り巻く人間関係まで丸ごと描いているのがこの作品の特徴です。
夫が妻の世界に”潜入”していく構図——それがこの漫画独特のシュールな笑いと、じわじわくる面白さにつながっています。
② 清野とおる節が全開
清野とおるといえば、独特の絵柄と観察眼で人間の面白さを描き続けてきた漫画家。その視点がそのまま”妻・壇蜜”に向いた作品です。どこを切っても清野とおるにしか描けません。
③ 単行本には連載にない特典が詰まっている
1巻には夫婦初対談、描き下ろし漫画、未公開写真など単行本限定企画が収録されています。 連載を追っているファンも、単行本を手に取る理由が十分あります。
こんな人にハマります
- 清野とおるの過去作が好き
- 「あの結婚の真相」が気になっていた
- 実録・エッセイ系漫画が好き
- テレビと違う壇蜜の素顔を知りたい
モッチのひと言
清野とおるの世界、一度ハマるとなかなか抜け出せません。読めば読むほど、壇蜜がどんな人なのか謎が深まっていきます。『壇蜜は』コミックRenta!で読めます。気に入ったら続巻もどうぞ。

