※本記事はアフィリエイト広告を含みます
本ページの情報は2026年5月時点のものです。
最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください。
⏳ 読了目安|約3分
数年前、
タイトルに惹かれて出会った作品。
人類がとうに滅びた星で
不老不死の姉弟と、ただ一人
「成長し、老い、死んでいく」
少女が出会う物語。
上下巻という
コンパクトな構成ながら
そこに込められた時間は数億年。
号泣系ではないけれど
読後にじわっと残る感じがあって
気づくとまた読み返したくなります。
あらためて調べてみると
漫画好きはもちろん
評論家やプロの作家からも
高く評価されている作品らしいです。
わかる。だって、本当に凄いもん。
作品概要
漫画家|施川ユウキ
掲載誌:電撃コミックスNEXT
巻数:全2巻(上・下巻)
ジャンル: SF/哲学/ヒューマンドラマ
作者のここが凄い
施川ユウキの真骨頂は、
ブラックユーモアと哲学っぽさを
同じコマの中に自然に置けるセンスだと思う。
「自我」「孤独」「生と死」みたいな
本来なら、重くなりがちなテーマを
クスッと笑わせながら描いてくる。
その軽さに気を抜いてると
不意に核心を突かれ、ズシッと落ちる。
その温度差がクセになって、
読み終わったあとも余韻が残ります。
上巻あらすじ
人類が滅んだ星で続く「終わらない日常」
舞台は
人類がほぼ滅び去った遠い未来の地球。
そこで暮らしているのは
決して死ぬことのない二人の子ども
マッキとπ(パイ)です。
彼らは
何百年、何千年と変わらない
退屈で気の遠くなるような
永遠の時間をただ気ままに生きています。
そんな彼らの前に、ある日、
「いつかは終わりがくる、小さな命」が現れます。
止まっていたような彼らの時間に
少しずつ変化が生まれていきます。
下巻あらすじ
成長する少女ミラと、止まった時間の家族
上巻で
二人の子どもたちの元に
迷い込んできた、ひとつの小さな命。
下巻では、彼らが共に暮らし
積み重ねていく日々の「その先」が描かれます。
決して変わらない永遠を生きる二人と
ものすごいスピードで成長していく人間の命。
流れる時間の速さが決定的に違う彼らは
一体どんな関係を築き、どんな未来を迎えるのか。
人類が衰退したこの世界の理由や
彼らを見守る「ママ」の存在など、
物語の核心に迫る切ない真実が
すこしずつ明らかになっていきます。
世界観&構成が秀逸。
おとぎ話のような、終末世界
設定だけ見るとSFっぽいのに
描かれているのは、穏やかで静かな日常。
何気ない会話や時間の積み重ねの中で
「永遠に生きる側」と「限りある側」の
違いが少しずつ見えてきます。
上下巻で綺麗にまとまった構成
無駄に長くせず
上下巻でちゃんと完結しているのがいい。
上巻では不思議でゆるい日常を積み重ねて、
下巻で見え方が少しずつ変わっていく。
短いのに、読後感はかなり濃い作品です。
施川ユウキ:関連作品
作品概要
全1巻完結のコミック作品
謎の研究施設から逃げ出した
「小さなこびと」少年ふたり。
11センチほどしかない小さなふたりが
夜の街や草むら、人間の世界の片隅を
逃げるように旅していく、SFロードムービーです。
旅の過程で育っていく
友情や絆が丁寧に描かれています。
シュールな会話や
どこか力の抜けた空気感は
いつもの施川ユウキ作品らしさそのまま。
ただ今回は、
軽やかさの奥にある世界観がかなり切ないです。
作品を総括
『銀河の死なない子どもたちへ』
作画の迫力や緻密な伏線回収で
読ませるタイプでは、ありません。
むしろ、ゆるく柔らかい空気感のまま
優しいディストピアを見せていく作品。
……と思って読んでいると、
中盤あたりから一気に空気が変わります。
あの畳み掛け方はかなり良いです。
気になる方は
試し読みページのボリュームがそこそこあるので
まず読んでみてください、良作おすすめです!

