『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン3第4話感想・考察|デイロン登場とデイモンの嘘

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『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン3第4話感想|デイロン登場、後半戦の火種がそろってきた

※本記事は『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン3第4話「タンブルトン」の内容に触れています。

シーズン3も、もう折り返しです。

早く先を観たいのに、残り4話と聞くと終わってほしくもない。

毎週楽しみにしているだけに、早い。早すぎます。

第4話、大規模な戦闘はありません。

それでも今回は、カラクセス、シープスティーラー、サンファイア、テッサリオンと、各地のドラゴンが登場しました。

空中戦や炎の応酬がなくても、ドラゴンが画面に現れるだけで気分が上がります。

ただ、第4話で印象に残ったのは、その強さだけではありません。

娘を守るために嘘をつくデイモン。

傷ついたサンファイアを信じるエイゴン。

オーマンドに剣を握らされるデイロン。

ドラゴンと乗り手の関係を通して、それぞれが何を守り、何を失いつつあるのかが見えてきました。

王都を取っても楽にならないレイニラ

キングズ・ランディングを手に入れたレイニラですが、王都の金庫は空に近く、資金も食料も足りません。

小評議会を再編しても、長く続いた混乱がすぐに収まるわけではなく、街ではレイニラへの不満も広がっています。

第3話から描かれているのは、王座を奪う難しさではなく、奪った王都を維持する難しさです。

レイニラは戦争では優位に立ちながら、女王としては苦しい立場に置かれています。

ドラゴンが何頭いても、空になった金庫や民衆の空腹までは解決できません。

鉄の玉座に座ったことと、王都に受け入れられることは別なのだと分かる展開でした。

娘を守るため、レイニラに嘘をついたデイモン

ヴェイルへ向かったデイモンは、シープスティーラーと行動する娘レイナを発見します。

レイニラは、ジェイスの死につながったシープスティーラーの乗り手を捜していました。

しかし、デイモンはレイナを守るため、無関係な羊飼いを殺し、その焼けた頭部を乗り手のものとして持ち帰ります。

父親としては、娘をレイニラの怒りから守ったことになります。

一方で、女王の夫としては、ジェイスを失ったレイニラに偽りの報告をしました。

デイモンは昔から家族への情と、自分の目的を達成するための冷酷さを同時に持っています。

今回もその両方が出ています。

レイナを守った行動には理解できる部分がありますが、そのために無関係な人間を犠牲にし、レイニラの悲しみまで利用したことは軽くありません。

ミサリアは報告を疑っている様子でした。

この嘘が明らかになったとき、レイニラはデイモンを許せるのか。

後半に残された大きな問題です。

エイゴンだけはサンファイアを信じている

エイゴンはルークス・レストへ向かい、戦いのあと姿を消していたサンファイアと再会します。

焼けた森の中で、サンファイアは傷ついたまま動きません。

それでもエイゴンは、生きていると確信していました。

王座を失い、身体にも大きな傷を負ったエイゴンにとって、サンファイアは最後に残された大切な相棒です。

この場面のエイゴンは、王でも指揮官でもありません。

傷ついたドラゴンのそばに座り、その命を信じる一人の乗り手でした。

サンファイアの状態がどうなっているのか、劇中ではまだ確定していません。

それでも、エイゴンとサンファイアの結びつきが失われていないことは伝わってきます。

今回、特に好きな場面でした。

サンファイア、どうか生きていてほしいよー。

デイロンを王にしようとするオーマンド

タンブルトンでは、オーマンドの従者として身分を隠していた少年が、アリセントの末子デイロンだと明かされます。

オーマンドはデイロンを新たな王に据える考えを示し、その最初の試練としてレオの処刑を命じました。

レオは、兵士からキャットを守ったために捕らえられた人物です。

デイロンは命令に逆らいきれず、ためらいながらも剣を突き立てます。

最後はテッサリオンが遺体を焼きました。

物静かで従順だったデイロンが、オーマンドによって人を殺す側へ押し出された場面でした。

自ら残酷な道を選んだというより、逃げ道を塞がれ、王に必要だとオーマンドが考える冷酷さを押しつけられたように見えます。

エイゴンでもエイモンドでもなく、デイロンを王にする。

その計画が動き出したことで、翠装派も一枚岩ではなくなっています。

デイロンとテッサリオンが物語の前へ出たことは、単なる戦力追加ではありません。

王位をめぐる争いそのものが、さらに複雑になってきました。

第4話感想|集まったのはドラゴンだけではない

今回は激しい戦闘こそありませんでしたが、各地でドラゴンと乗り手の関係が描かれ、後半へつながる問題もそろってきました。

王都を手に入れても、統治に苦しむレイニラ。

娘を守るため、妻であり女王でもあるレイニラに嘘をついたデイモン。

王座を失っても、サンファイアの命を信じるエイゴン。

オーマンドによって、新たな王候補にされるデイロン。

今回集まったのは、ドラゴンだけではありません。

それぞれが抱える嘘、野心、不満、忠誠も、少しずつ同じ戦場へ向かっています。

黒装派は多くのドラゴンを抱えながら、王都の統治と内部の不和に苦しんでいます。

翠装派も、エイゴン、エイモンド、デイロンの思惑が一つにまとまっているとは言えません。

ここまでそろえて、何も起きないはずはない。

後半爆発のために、今は溜め込んでいるんじゃないのー?

ドラゴン同士の戦いだけでなく、誰が誰を裏切り、誰を王として担ぎ出すのか。

後半戦は、炎が上がる前から危ない状態になっています。

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第3話までの王都制圧とレイニラの変化を振り返りながら、後半戦に備えるのもおすすめです。

本編とあわせて楽しむなら、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3 -メイキング-』もおすすめです。撮影の裏側を知ると、ドラゴンや戦場の見え方も少し変わってきます。


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