『処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』なぜB級映画ファンに愛され続けるのか

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処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ』の監督はトミー・ウィルコラ、公開年は製作国ノルウェーで2014年です。(日本劇場公開は2020年)

前作では、雪山を訪れた医学生たちが、第二次世界大戦中に残された財宝をきっかけに、爆速のナチゾンビ(ナチスゾンビ)の襲撃を受けます。

主人公マーティンは仲間を失いながら逃げのびますが、車内に金貨が1枚残っていたことで、ナチゾンビに再び襲われるところで物語は終わります。

第2作となる本作は、前作『デッド・スノウ』から約5年ぶりに作られた続編で、物語は前作のラスト直後から始まります。

冒頭に前作の簡単なおさらいがあるので、前作を観ていない方でも話には入りやすいです。

なんとなく観返しただけのつもりが、一度目より視点が変わって楽しめました。


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感覚が少しずつ麻痺していく

この作品は、見ているうちに感覚が少しずつ麻痺していく映画です。

まともな企画会議なら、途中で止められそうな内容です。

それを本当に作ってしまったところに、この映画の価値があります。

最初は「ナチゾンビから逃げる話」だったんですが、気がつくと主人公の右腕がナチゾンビの司令官のものになってしまいます。

その腕には死体を復活させる機能も付いています。

ここまで来ると普通なら「なぜそんなことになったのか」と気になります。

ただ、この映画は「そうなったので先へ進みます」という潔さがあります。

さらに後半では、出どころを考える間もなく戦車まで登場します。

細かい理屈よりも、「面白いなら乗せてしまえ」という勢いが勝っています。

少年がノートに書き殴った空想を、大人たちが本気で映像化してしまったような熱量。

作っている側は、きっと最高に楽しかっただろうなと思ってしまいます。

そして観ている側も、途中から理屈を追うのをやめてしまいます。

「次は何を見せてくれるんだろう」

その期待だけで、最後まで走り切れてしまう作品です。

バカ映画とみせて手を抜かない

B級映画好きが本作を好む理由は単純で、作り手が本気でふざけているからだと思います。

この作品も、怖がらせた直後に笑わせ、笑った直後に血しぶきを浴びせてくる。
その乱暴なリズムが、妙にクセになります。

ゾンビ映画として見ても、特殊メイクやゴア描写は驚くほど気合いが入っています。

雪原を真っ赤に染める流血描写も、人体が吹き飛ぶ場面も、「そこまでやる?」と笑ってしまうほど豪快です。

ふざけすぎた設定なのに、映像づくりは大真面目。
このギャップがたまりません。

気づけば、ゾンビ同士の全面戦争に

本作最大の見どころは、やはり物語終盤。

人間とゾンビの戦いで終わるのではなく、いつの間にか人間たちは置き去りにされ、ナチゾンビ軍団とソビエトゾンビ軍団が正面からぶつかります。

冷静に考えるとありえない展開ですが、観ている間は、その無茶さまで不思議と飲み込めてしまいます。

B級映画の面白さは、無茶なアイデアを力技で成立させてしまうところ。

本作は、その強引さを真正面から武器にしている、まさにB級映画のお手本です。

モッチのまとめ:なぜ愛されるのか

作り手が本気で楽しんでいる空気が、画面から伝わってきます。

観終わったあとに残るのは、ありがたいメッセージではなく、

「こんな映画を作る人たちに会ってみたい、自分も少し参加してみたいな」

とニヤニヤしてしまう満足感です。

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気になった方は、前作『デッド・スノウ』からまとめて観てみてください。



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