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近年のブラピを知る、3つの顔
1963年生まれ。『セブン』(1995年)や『ファイトクラブ』(1999年)で演技派としての評価を確立し、以降もコメディ、アクション、静かなドラマと幅広いジャンルを渡り歩いてきました。2020年には『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でアカデミー賞助演男優賞を受賞。自身の制作会社プランBエンターテインメントでは『それでも夜は明ける』などの受賞作もプロデュースしており、俳優業にとどまらない存在感を持っています。還暦を超えてなお主演作を連発しているのは、率直にすごいことだと思います。
2026年9月25日、ブラッド・ピット主演の最新作『ハート・オブ・ビースト』が全世界同時公開されます。監督はデヴィッド・エアー。二人にとって2014年の『フューリー』以来、12年ぶりの再タッグです。
公開まで残り約3ヶ月。本作をより深く楽しむための予習として、ブラッド・ピットの過去作を3本ご紹介します。
スターから俳優へ——ブラッド・ピットの現在地
① 『フューリー』(2014年)——12年ぶりの再タッグ、その原点
デヴィッド・エアー監督とブラッド・ピット、今回の再タッグの原点です。
第二次世界大戦末期、たった1両の戦車で敵陣に挑む5人の兵士を描いた戦争映画。泥と緊張感が画面から伝わってくる、重厚な作品です。
撮影現場でこんなことがあった
撮影中、戦車内で脚本通りに唾を吐いたスコット・イーストウッドに対し、そのシーンを知らなかったシャイア・ラブーフが激怒。一触即発の事態を収めたのはブラッド・ピットでしたが、実はピット自身もその行動に怒っていたと後に語っています。
極限状態を描く映画の撮影現場が、それ自体すでに一種の極限状態だったというのは、なんとも『フューリー』らしい話です。
『ハート・オブ・ビースト』でエアー監督が再びピットを主演に選んだ理由が、この作品を見るとわかる気がします。
② 『ブレット・トレイン』(2022年)——近年のブラピを知る一本
軽快なブラピを見たいなら
東京発の新幹線を舞台に、ブラッド・ピット演じる殺し屋が次々と刺客と対峙するアクション映画。外国人が作る「日本」の描写が独特で、それ自体が一つの見どころです。真田広之が共演しており、ハリウッドの中でも引けを取らない存在感を発揮しています。テンポが良く、笑える場面も多い。『ハート・オブ・ビースト』の重厚な雰囲気とはまったく異なる顔を持つブラッド・ピットを見られる一本です。
③ 『バビロン』(2022年)——栄光と転落、1920年代ハリウッド
お祭り騒ぎの果てにある転落劇
1920年代のハリウッドを舞台に、栄光と転落を描いた群像劇。ブラッド・ピットが演じるのは、時代の波に飲み込まれていく元スターの俳優です。
監督は『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル。実はチャゼルは『ハート・オブ・ビースト』のプロデューサーでもあります。華やかなミュージカル映画を作った人物が、なぜアラスカのサバイバル映画に関わっているのか——そう考えながら見ると、また別の興味が湧いてきます。
上映時間は長め、ハマる人にはハマる、見応えあるハリウッドの物語。
モッチのまとめ
3本を並べると、ブラッド・ピットという俳優の振れ幅が改めてわかります。泥臭い戦場の男、笑えるアクションの殺し屋、時代に飲み込まれていくスター。それぞれまったく違う顔を持ちながら、どれも「ブラッド・ピット」として成立している。そして今度は、犬と荒野を生き延びる退役軍人です。9月25日が楽しみです。
本作の詳細はこちら→映画『ハート・オブ・ビースト』あらすじ・見どころまとめ
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